荒俣 宏ゼネラルプロデューサー ご挨拶

来る2010年開催となります「名古屋開府四百年祭」の基本計画を、ここにご提示させていただきます。わたしたち計画立案にたずさわった者がめざす目標は、この事業が名古屋市民に幸福と自信をもたらすための、一年をかけた大いなる慶事にする、ということです。今後百年の名古屋をになう世代に、先人が残してきた物心両面の蓄積を受けわたすと同時に、夢をもって未来を開いていく激励会となることを願います。
そのために、まず、名古屋のどこが自慢できるのかを、市民のみなさん総がかりで探りだす事業を提案いたします。いわば、「名古屋の埋蔵金」発掘プロジェクトです。
そして、「祭りの復活」です。かつて名古屋は文化と祭りの国でした。でも、今それを忘れていませんか?それは、名古屋に住んだ幸運と喜びとを心と体であらわす大交流会だったのです。祭りには、過去と未来、自分と他人の区別をなくし、森羅万象をその中心に巻き込む吸引力があります。そして、祭りの主役は市民のみなさんです。
最後に、この大都市のなかで自然を活かし続けるという21世紀的なチャレンジです。街なかのお城なのに堀にはホタルがおり、おじいさん・おばあさんと孫たちが一緒に暮らせ、最先端の技術があるのに、昔ながらのものづくりも廃れていない。この寛大な環境を財産にしましょう。ホタルや高齢者や伝統工芸は、いまや同じ貴重な「自然」なのです。
名古屋400歳の誕生祝いは、名古屋をさらにすばらしい国にする出発式でもあります。
名古屋開府400年記念事業実行委員会ゼネラルプロデューサー 荒俣 宏




